音楽との出会い 2 〔Second Impression〕
こんばんは。昨夜の続きで、私の現在の音楽観を決定付けた、青春時代に出会った、未だに大好きな音楽の話をしようと思います。
兄が家を出て、私も中学生になった頃、自分で家のパソコンでネットサーフィンをしながら音楽を探し始めました。
当時はiPodを始めとするMP3プレイヤーが全盛の時代で、iPodなどのアップル製品のかっこいいBGMをのせたCMが、テレビから流れていました。代表的な曲として...
- Coldplay「Viva La Vida」
- U2「Vertigo」
- Feist「1234」
- Chairlift「Bruises」
- Matt Costa「Mr.Pitiful」
- Steriogram「Walkie Talkie Man」
- Gorillaz「Feel Good inc.」
- Franz Ferdinand 「No You Girls」
- CSS 「Music Is My Hot Hot Sex」
- Jet 「Are You Gonna Be My Girl」
なんかがありましたよね!今もかっこよくてオシャレで、あまり知られていない掘り出し物のような曲を紹介してくれてますよね。改めて聴くと、未だにエヴァーグリーンな錆びつかない新鮮味のある曲ばかりです。
他にも、Maroon5、James Bluntなど良質なポップミュージックもCMソングとして流れていました。
上記のような曲もネットがあれば、子供でも探し出せます。いい時代に産まれました。 テレビのCMから流れてくる音楽を調べるという行動が、今の探究心を育んでくれたかと思います。
ストリーミングサービスも無く、子どもなのでクレジットも使えずダウンロードもできなかったとき、ツタヤのCDをレンタルするのが唯一の手でした。(LimeWireやCabosなど禁断の果実にも手を出したかどうかは...笑)
そして、レジェンドアーティストのベスト盤をほぼほぼ網羅しました。
- Beatles
- Rolling Stones
- Bob Dylan
- Neil Young
- Led Zeppelin
- Queen
- Aerosmith
- Pink Floyd
- Ramones
- Sex Pistols
- The Clash
- Red Hot Chili Peppers
- Nirvana
- Rage Against the Machine
- R.E.M.
- Oasis
- Blur etc...
そんな中で、当時はまだ理解ができず、20歳を超え、やっとそのバンドがいかに神の領域に近いかということがわかってきました。
Radioheadです。
インテリジェンスなのに時にエモーショナルで、近寄りがたい雰囲気なのに仲良くなってみると、意外にキャッチーで親しみやすいバンドで、中毒性があり、今では最も大好きなバンドの一つです。
彼らのライブは数年前のサマーソニック大阪で見ることができました。あんな天才アーティスト集団は彼らしかいません。因みに、Creepはやってくれませんでした。笑
その後、CMソングや過去の音楽では物足りなくなり、今度は新譜を紹介するサイトで、現在進行形の音楽を掘り始めます。
今は亡き、Yahooミュージックでは、確かではないですが、1ヶ月に一回、レコメンドするアルバムを数枚紹介しており、その中でも最も衝撃的なサウンドで、唯一記憶に残っている音楽が、Arctic Monkeysです。
去年、NY Times紙に掲載されたSeth Stephens-Davidowitz氏の記事によると、音楽ストリーミングサイト、Spotifyのデータを分析した結果、10代の時に聞いた音楽が、その後の音楽の好みに最も大きな影響を与えるとのこと。
さらに、年齢別の選曲ランキングと照らし合わせて分析した結果、男性の場合は13~16歳の間で特に14歳頃。女性の場合は11〜14歳間で特に13頃に聴いた音楽が、のちの音楽の方向性を決定付けるとのこと。
Arctic Monkeysが、私が丁度そのぐらいの年齢の時にリリースした『Humbug』(2009)は、定説通り、突き刺さりました。
MVはクソダサいの一言ではありますが、この危ない雰囲気の大人なサウンドを纏った3rdアルバムを、衝撃的デビュー作でも、勢い劣らずの中リリースした2ndよりも先に聴いてしまったことにより、1人の14歳の少年をマニアックな道へと誘います。また、初めて買った洋楽のCDでもあります。(ちなみに邦楽は「ポケモンできるかな」)
Humbugのプロデューサーは、米のバンドQueens of the Stone Age(QOTSA)のJosh Hommeが担当しており、現在の私の最も憧れのアーティストでもあり、同時にQOTSAもまた私の最も大好きなバンドの一つです。
そのジョシュは、Humbugがリリースされたのと同じ2009年に、スーパーグループThem Crooked Vulturesを結成します。
ジョシュはギター&ボーカルで、ベースにはLed ZeppelinよりJohn Paul Jones、ドラムにはFoo Fighters/NirvanaよりDave Grohlが参加。
彼らの最初に発表した曲である「New Fang」は、デイブのNirvana時代を彷彿とさせるドラムブレイクからの、轟音ディストーションサウンドのリフは衝撃的以外の言葉は無く、14歳の僕の鼓膜に確実に刺さりました。
来日公演も実現し、フジロックにも出演。あのスーパーグループのライブを観ることができた人は幸運の他ないですね。ベテラン最強プレイヤー達の洗練された極太サウンドを浴びることができるなんて、めちゃくちゃ羨ましいです。。。
そんなこんなで、ジョシュホーミについて掘り下げることになり、QOTSAの大ファンになりました。
このブログのタイトルの「Kalopsia」とは、QOTSAのなかでも破壊的かつ最も美しい曲のタイトルで、ジョシュが歌詞のフレーズに悩んでいた時に、Arctic MonkeysのボーカルのAlex Turnerに相談したところ、この単語を提案したそう。聞き覚えのない単語にジョシュがどういう意味かとアレックスに尋ねると、
「すべてのものが実際よりも美しく見える状態」
と答えたそう。
私もこの美しいワードに感銘を受け、拝借したというわけです。
こうして青春時代に大好きなバンドに出会い、私の音楽観が形成されました。
次回からは、最近ハマってる音楽や、大好きなバンドやレコードの振り返り、あらゆる国の音楽の掘り下げやまとめ、映画の話なんかをしていきたいと思います。
ご覧いただきましてありがとうございます。